2.「パン・ド・ジェーヌを食って部屋に入るんじゃ。」
薄暗い部屋には、人影がぼんやりと一つ浮かんでいる。
「だ、誰じゃ。」
「えへへ。やっほ〜。和くん、ボクのパン・ド・ジェーヌを選んでくれたんだね。」
「お前、水乃か?」
「お前なんて他人行儀だなぁ。これから恋人以上の関係になるんだよぉ。そうそう、
お爺様は和くんをパンタジアの後継者として育てたいみたいだよ。お爺様には孫娘しか
いないからかもね〜。」
「は、はぁ?そんなのこっちからお断りじゃ。俺にはジャパンを作るという目標が
あるんじゃから。」
だが、小悪魔のような笑みを浮かべた水乃が和馬ににじり寄ってくる。
「お爺様はボクが選ばれたら、ただ仲良くボーイフレンドになるように親切にもてなす
ようにって言ってたんだけど、ボクはそういう気の長い事嫌いなんだよぉ〜。」
「何する気じゃ。」
「和くんはエッチしちゃった女の子を冷たく突き放す事できない性格だよね。」
「やるわけないじゃろ。」
「そっかなぁ〜。そろそろ体が火照ってこない?」
水乃の言葉を聞くと、それまでなんとも無かったはずの体が芯から熱くなっている事に
気が付く。
「体が何となく熱いぞ?」
「でしょ、あのパンに入っていたラム酒ね、口当たりはいいけどアルコール度数普通の
倍なんだ〜。和くん、そろそろ回ってきたでしょ〜。キャハ。」
【さて、ここで選択肢です】
1.貴方はクリスマスプレゼント【前編】で水乃妄想を最初に選んでいた
2.貴方はクリスマスプレゼント【前編】でその他の選択肢を最初に選んだ
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